昨年12月の柏原市議会において、市庁舎建て替えの積立金「庁舎建設基金」が廃止となり、約16億4千万円のうち、約6億7千万円が市立柏原病院の赤字補填に使われることになった。残額の約9億7千万円は「財政調整基金」という名目で残ったが、3分の1以上が市庁舎建替え積立金から使われていた。
濱浦佳子議員の「28年度に病院に赤字が出たら、どうするのか」という質問に対し、市担当者は「庁舎建設基金廃止が最後の方法であり、これ以上の赤字補填は一般会計からは難しい。議会でご承認いただけなければ繰出しはできないものと考えている」と回答した。
中野市長も「病院は2億数千万の経常収支を上げている。物品も1億円から1億5千万円の削減をしているので、この状況の下で次の補填はない。病院の頑張りのもとで最後のチャンスを与えた」と答えた。
しかし、どう考えても、28年度も赤字になることは目に見えている。一般企業であればとっくに倒産している状況である。
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